Vertuの携帯電話に使われているパーツは、スイスの高級時計で使われるような精密、かつ最高のものです。さらにコンシェルジュキーをはじめ、端末のさまざまな部分で計74の特許を取得しています。
例えばSignatureのキーは、ルビーベアリングを下に入れることで心地よいクリック感を実現しています。これはスポーツカーなどで、最後にドアを閉める際の音や感覚にまでこだわるのと同じ発想です。またバッテリーを外すことなくSIMカードを抜き差しできるようにもなっており、海外でSIMを交換する時などに便利です。
また、音に対するこだわりも高いです。Vertuの端末に特殊なスピーカーを搭載することで、今までにない綺麗な音を実現しています。着信音も、例えばSignatureはダリオ・マリアネッリ(アカデミー賞を受賞したことのある作曲家)が作曲し、ロンドン交響楽団らが演奏したオリジナルのものを用意しています。
通話時の音声に関しても、これまでの携帯電話とは全く違う音質を実現しており、非常に小さい音でもよく聞こえる、音が割れないなどの評価を頂いています。音が悪いと通話時も疲れてしまいますが、Vertuの携帯電話は綺麗に聞こえるので、大きな疲れを感じることはないでしょう。
Vertuが音にこだわるのには、Vertuを創設したフランク・ヌォーボーの影響があります。彼は元々ノキアで携帯電話のデザインを手がけていたのですが、ある日、ロサンジェルスのプールサイドで自分が設計したプラスチックの携帯電話が鳴ったのを見た時、スポーツカーを所有し、スイスの高級時計を身に付けている自分と比べ、「この携帯電話が自分のライフスタイルに合っているのか?」と思ったそうです。これがきっかけで、彼はVertuのコンセプトを考え出しました。
個人的な話で恐縮ですが、私とVertuとの出会いもまた、音にあります。まだVertuの存在を知らなかった2年前、海外のあるホテルのバーでVertuの着信音が聞こえ、「この音は何だろう?」と興味を持って音のする方を見たところ、そこにVertuの携帯電話があったというのがきっかけでした。
時を刻むのが時計であるのと同様、大事な言葉を伝えるのは携帯電話です。プラスチックの携帯電話でも言葉は伝わりますが、Vertuで話をすると、相手の微妙な気持ちもより伝わる感じがします。音にこだわるというのは長く使う上でも非常に大切なではないかと思うのです。
銀座に出店したのも、カタログやウェブ、雑誌などで写真を見るだけでなく、実際に手にとってその存在感を体験してもらう必要があると感じたからです。
銀座以外への店舗展開はこれから検討する段階で、Vertuのイメージや目指しているものをお客様にきっちりとお伝えできる拠点作りを考えていく必要があると思っています。ですので、Vertuに興味がある方はまず銀座の店舗に来て頂いて、実際に端末を手にとって体験して頂きたいですね。
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