ミュージシャンのElton John氏はツアーで絶えず世界を飛び回っている1人だろう。同氏は足かけ50年にわたりヒットを連発し、その作品は現代の文化の記憶にしっかりと刻み込まれている。なかでも最大のヒット曲の1つは、1973年に発表された「Goodbye Yellow Brick Road」だ。
そして、「黄色いレンガ道に別れを告げよう」と歌い上げるこの曲の歌詞に、さらに大きな意味が加わった。米国時間1月24日にニューヨークで開催されたイベントで、John氏が自身にとって最後となるワールドツアー「Farewell Yellow Brick Road」を行うことを明らかにしたからだ。このときの模様はYouTubeで中継され、「Rocket Man」や「Goodbye Yellow Brick Road」といった曲で構成されたメドレーが、驚異的な仮想現実(VR)映像として上映された。例えば、「Saturday Night's Alright For Fighting」が流れた際には、1975年にのドジャースタジアムで行われたチケット完売のコンサートで演奏しているJohn氏が、VRによってスパンコールの施されたロサンゼルス・ドジャースのユニフォーム姿になっていた。
VR映像によるパフォーマンスが終了すると、本物のJohn氏が華やかなテーラードジャケットとトレードマークの眼鏡を着用した姿でピアノの前に座り、「Tiny Dancer」や「I'm Still Standing」を演奏した。その後、John氏はこのイベントのホストを務めるAnderson Cooper氏と壇上で対談し、最後のツアーを行うことを明らかにした。
John氏によれば、子どもたちと過ごす時間を持ちたいというのが、ツアー活動から引退する大きな理由だという。
また、ロンドンのキングスクロス駅では今週に入り、24日のイベントの前宣伝として、John氏の拡張現実(AR)映像が上映されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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