スマートロックで体育館解放の管理負担減、ログ記録--埼玉県の学校解放で予約管理の実証実験

 構造計画研究所は4月25日、学校開放における施設の予約管理において、スマートロック「RemoteLOCK」を活用した実証実験を実施したと発表した。

 学校の体育施設を地域住民に貸し出す開放事業は、「運動やスポーツを通じた健康増進」「住民の交流による地域コミュニティの醸成」「教育機関と地域社会の連携強化」など、多面的な効果が得られる事業として、日本全国の公共小中学校で実施されている。一方で、運営は紙や人手によるものが多い。スポーツ庁は、「利用予約・調整手続の改善」「開放校の負担軽減」「鍵の管理者の確保」などを課題として挙げている。

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 実証実験は、持続可能な運営管理の効率化と利便性向上を図るべく、埼玉県白岡市で行われた。白岡市は、公立小学校(全6校)で多くの開放事業が行われているが、公立中学校(全4校)は部活動などの関係で、地域住民への開放が困難な環境にあるという。

 そこで、学校体育施設のさらなる有効活用に向け、埼玉県の自治体として初めてRemoteLOCKを試験導入。白岡市 教育委員会、スポーツデータバンクのプロジェクトチームにより、1月からの約1カ月間、Wi-Fi通信型暗証番号式スマートロック「RemoteLOCK 8j」と予約管理システムを活用し、学校体育施設開放の整備に向けた実態把握と課題抽出を実施した。

スマートロックによる鍵管理の運用イメージ スマートロックによる鍵管理の運用イメージ
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 実証の結果、「鍵の管理や紛失等の心配が軽減される」「解錠施錠のログが記録され安心である」「アナログによる運用をより使いやすくし、皆が利用しやすい環境構築を期待できる」「ドアによっては部品交換等を行った上で設置する必要がある」「管理者の明確化や貸し出すための仕組みの構築が必要」などがわかったという。

 これらを踏まえ、学校体育施設のさらなる有効活用ならびに、持続可能な管理運営の仕組み構築の検討を進めていく予定としている。

 なお今回の取り組みは、2023(令和5)年度のスポーツ庁の委託事業「誰もが気軽にスポーツに親しめる場づくり総合推進事業 (学校体育施設の有効活用推進事業)」として実施している。

 また、構造計画研究所は、米RemoteLOCKが提供するスマートロックとなるRemoteLOCKの国内総代理店を務めている。

プレスリリース

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