「PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット」開封&実機体験--ゲーム体験向上と長時間装着でも快適

 プレイステーションの製品とイメージさせる、青と白を基調としたパッケージ。

 プレイステーションの製品とイメージさせる、青と白を基調としたパッケージ。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)より2月21日発売予定の「PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット」(PULSE Elite)。発売に先立ち、SIEから届いた商品をもとに、パッケージの開封から、実機を体験した内容についてお届けする。

 PULSE Eliteは、PlayStation 5(PS5)対応周辺機器となるゲーミングヘッドセットで、価格は1万8981円(税込)。すでに同社から発売されている「PULSE Explore ワイヤレスイヤホン」(PULSE Explore)と同様に、カスタム設計のプレーナーマグネティックドライバーを搭載。3Dオーディオ対応のPS5ゲームでは、立体的なサウンドに包まれ正確な位置を特定できるため、より快適に高品質な音響が楽しめるという。ほかにもワイヤレスオーディオ技術「PlayStation Link」を活用し、低遅延のロスレスオーディオを実現している。

 また、AIを活用したマイクのノイズリジェクション機能により、プレイヤーの声をはっきり届けるという。伸縮自在のブームマイクは格納式で、位置の調整が可能。使用時以外は格納できる。

 PULSE Eliteには、「PlayStation Link USBアダプター」が同梱されており、PS5本体のみならず、PCやMacで使用可能。このアダプターは、PULSE Exploreの同梱品と同一のものだ。また、Bluetooth接続でスマートフォンやタブレットでもPULSE Eliteは使用できるほか、PlayStation LinkとBluetoothによるデュアルデバイス接続も可能となっている。

 PULSE Eliteの充電については、本体にUSB Type-C端子が備わっており、付属のUSB Type-A to Cケーブルを接続することで充電が可能。また、付属のPULSE Elite充電フックを活用することで、壁面に取り付けることができれば、収納を兼ねて充電できるようになっている。バッテリー駆動時間は最大30時間としている。

 装着時、ヘッドバンドの長さを調節するアジャスターはなく、頭頂部にあるヘッドバンドストラップで頭にフィットさせる仕組み。筆者はやや頭が大きいところもあるが、ギリギリ収まったという感はあるものの、特に圧迫感はなく、問題なく利用できた。頭の大きさは人それぞれとなるところもあるが、イヤーパッドが大きく、かつ柔らかいこともあって耳がつぶれずらく、長時間装着でも不快感や負担に感じることはなかった。ゲーミング用途では長時間装着することから、不快で気になる要素は減らしたいところ。筆者もメガネを装着のうえで、ゲームプレイとテレワークでの作業中に音楽を聴く形で4~5時間程度の装着を試したが、十分に快適だった。

 またゲーミング用途であれば、音の遅延が気になるところではあるが、PlayStation Linkを通じてPS5をプレイした範囲では、気になるような場面はなかった。アクションゲームや対戦格闘ゲーム、レースゲームやスポーツゲームなど試したが、有線イヤホンと遜色ない感覚でゲームがプレイできていた。オーバーイヤータイプのヘッドセットということもあり、ノイズキャンセル機能は搭載されていないものの、かなり遮音性が高いとも感じられた。それゆえに、ゲームにおける細かい音や音の方向、音の広がりやも感じられた。3Dオーディオによる出力(※設定メニューでステレオと3Dオーディオが選択可能)と対応しているゲームだからというのもあるが、音の立体的かつ繊細な表現が伝わってくるものとなっていた。加えて、マイクの音声についても試したところ、特に問題なく聞こえてくるという反応も得ている。

 ちなみに筆者は同価格帯の音楽ヘッドセットを保有しており、ゲーム音や音楽で聴き比べてみると、重低音が少し控えめと感じるところはある。一方でPULSE Eliteは前述した音の広がりや繊細な表現がより伝わると感じており、その意味でもゲーミング用途を意識したものと思える。また長時間装着ということであれば、PULSE Eliteのほうが負担感が少なく快適と感じているところがある。

 すでに発売されているPULSE Exploreは体験しており、屋内で使用するPS5などのゲーム体験を向上させるためのアイテムとして、使用されるシチュエーションは近しいところがある。PULSE Exploreについては、ワイヤレスイヤホンとしての取り回しの良さや手軽さ、それでいて迫力のある音質、さらにPlayStation Portalとの相性がとてもよく、ヘッドセット以上に自由度が高い姿勢でプレイできるのも利点だろう。一方でPULSE Eliteは、オーバーイヤータイプのヘッドセットとしての高い遮音性や立体感のある音でより没入感が得られるものと感じている。また、あくまで筆者個人の感覚でもあるのだが、イヤホンよりもヘッドセットのほうがゲームをプレイする、あるいはリモートワークなどの作業をするという気分になれるとこともある。価格面においても、PULSE Eliteのほうが比較手に取りやすい価格となっており、ゲーミング用途はもとより、あるいは長時間装着して作業するような、リモートワークのアイテムとしても検討できる製品と思えた次第だ。

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